創業100周年記念行事として、香港・マカオへの社員旅行を実施
2015年6月、香港・マカオへの社員旅行(第一陣)を実施いたしました。社員の日頃の激務を慰労することはもちろん、2016年に創業100周年を迎えるにあたり、社員一同気持ち新たに次の一世紀を迎えるべく、絆を深める旅行となりました。(社員旅行は海外組、国内組と2つに分かれ、第二陣の国内組は秋に実施予定です)
「和を以て貴しとなす」という言葉があります。大和の時代、聖徳太子が作った十七条の憲法の一文です。そして、弊社創業当時の「大和製作所(やまとせいさくしょ)」という社名には、日本人の心を表す”大和”の文字が使われています。
「和を以って業を成す」という理念は、創業当初から弊社の社名にも記されてきた大切な想い。今回の社員旅行も、その「和を以って」という創業当時からの想いをみなで共有すべく、100周年記念行事の一つとして実施されたものです。
補足ですが、聖徳太子は「和を以て貴しとなす」を、単に「仲良く」ということではなく、道理を正しく見出すために党派、派閥的なこだわりを捨てて調和せよ、と教えています。
人はえてして派閥や党派などを作りやすいもの。すると、偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深めてしまいがちです。これを避けて、人々が互いを尊重し、和らぎ睦まじく話し合える環境であれば、おのずとその結論は道理にかなうものになる、という教えであり、さらに、長年人の上に立っていると、自分だけが完全無欠であると思い込んでしまいがちな人間の思い上がりをも戒めています。
企業が発展していくために、上下関係を含めての礼節は必要です。ただ、議論の場だけは誰もが発言できる公平な場にしなくては、企業の発展はあり得ません。そのためにも、社内でものを言いやすい空気感は大切であり、社員旅行がこうした環境の一助になればと思うのです。(和久田惠子 談)